チェチーリア・バルトリ(続き)

 先月に、チェチーリア・バルトリというメゾソプラノ歌手が2年ぶりに来日し、リサイタルが4度開かれるはずが中止になってしまった、という記事を書いた。

 彼女はイタリア人だが、マネジメントはスイスのMusicArt Managementという会社が担当しているようだ。ということは、彼女へのギャラはユーロまたはスイス・フランをもって支払われるはずである。

 そこで、6月以降の為替レートを調べてみた。最高値と10月の最安値を比較すると、以下の通りだった。(http://ja.exchange-rates.org/ による。10月は、彼女のマネジメント事務所と日本の招聘事務所との交渉の不調が言われていた時期である。)

・1ユーロ:169円80銭(7月23日)→117円40銭(10月24日)
・1スイスフラン:104円60銭 (7月23日) →80円23銭(10月23日)

 おそらく、契約段階で円建てか外国通貨建てかを決めると思われるが、円建てであれば有利となり上記2通貨建てだと不利となるのは確かである。

 なお、彼女は今年の6月にイングランドバーミンガムウェールズカーディフバーゼル室内管弦楽団と共演するはずが、体調不良を理由に中止になったことがあった。
http://www.thsh.co.uk/page/latest-news/cecilia-bartoli--concert-cancelled/