演出

トーキョー・リング(ワルキューレ)

新国立劇場によるワーグナーの「ニーベルングの指環」第2部を、千秋楽の日に平日ながら観た。土曜・休日の公演がたった1回しかなく、しかもすぐに売り切れたとあって、やむを得ず平日のマチネーにした。 しかし、仕事を休んで行った甲斐があった。プレミエ…

トーキョー・リング(ラインの黄金)

私事だが、新国立劇場が制作した「ニーベルンクの指環」4部作には、2003年プレミエの「ジークフリート」で初めて接した。その時はダブルキャストだったこともあって2度出かけた。翌年の「神々の黄昏」も1度だけ観たが、その後は演出家たちともめたらしく、再…

東京二期会の「ラ・トラヴィアータ」

2月14日に東京文化会館で観た。これまで、「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」は藤原歌劇団のプロダクションにしか接したことがなかったので、今回の宮本亜門による演出は新鮮だった。 東京二期会はダブルキャストによる上演を実施しており、2日前の12日にも14日…

ペーター・コンヴィチュニー

世界のオペラ上演において、最も注目を集める演出家を一人あげよと言われれば、私はドイツのペーター・コンヴィチュニーをあげることにためらいはない。 彼の演出したオペラに初めて接したのは、2006年2月のシュトゥットガルト歌劇場による「魔笛」だったが…